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iCloudのススメ
iPhoneを使っていると,気づけば写真や動画,アプリで容量がいっぱいになり,「ストレージの空き容量がありません」という警告に悩まされることはないでしょうか? あるいは無料枠(5GB)の容量を使い切ってしまい「iCloudストレージ空き領域が不足しています」といったメッセージが出てくることもあるかもしれません。
新しいiPhoneに買い替える際,容量不足を懸念して256GBではなく512GBといった大容量モデルを考えるかもしれませんが,実は本体のストレージを大きくするよりも,小さめのモデルを購入して「iCloud+」を契約する方が経済的にも機能的にもおすすめです。
本稿では,その理由と,単なるデータ保存にとどまらないiCloud+の魅力をご紹介します。
本体の容量アップ vs iCloud+のコスト比較
iPhoneのストレージ容量を一段階(例えば256GBから512GBへ)アップグレードすると,17シリーズの端末価格では3.5万円跳ね上がります。1
一方で,iCloud+のストレージプランを契約した場合のコストを考えてみましょう。
仮に200GBプラン(月額400円)を3年間使い続けたとしても,トータルコストは14,400円です。本体の容量をアップグレードするための追加費用(3.5万円)を支払うよりも,はるかに安く済みます。2
さらに,iPhone本体は数年で買い替える消耗品ですが,高いお金を払って買ったローカルストレージは次の端末に引き継げません。3
クラウドであるiCloud+なら,端末を買い替えてもデータはそのままスムーズに移行でき,初期費用も抑えられるため非常に経済的です。
単なるストレージではない!iCloud+の優れた機能
iCloud+の魅力は,単に写真やバックアップの保存先が増えるだけではありません。契約することで,プライバシー保護機能などの便利な機能が使えるようになります。
iPhone・iPad等のバックアップ
最もオーソドックスなiCloudの機能ですが,地味にこれだけでも十分な価値があると思います。設定をオンにするだけで連絡先・写真・カレンダー,そしてAppleデバイス内の設定等をまとめてバックアップすることができます。意識せずともほぼ完全に近いバックアップが取れるので非常に便利です。物理デバイスはいつお亡くなりになるか分かりません……
3rdパーティアプリにおけるファイル同期
一部Appleエコシステムに最適化されたシステムでは,iCloudのみに対して編集したファイルの同期・バックアップを行うことができます。私が使用しているアプリケーションだとノートアプリのGoodnoteや,写真編集アプリのPhotomatorなどが該当します。編集したファイルを,iPhone:iPad:Mac間でシームレスに続けて使用でき便利です。

iCloudプライベートリレー
Safariでのネットサーフィン時に通信を暗号化し,プロバイダやWebサイトからIPアドレスや閲覧履歴を隠してくれます。公共のWi-Fiを使う際などのセキュリティが向上したり,広告機能に対してプライバシーを保護したりといったメリットがあります。一般的なVPNサービスに比べると,読み込み等でもたつく事がなく快適です。4
「メールを非公開」機能
Webサービスやアプリに登録する際,ランダムな独自のメールアドレスを生成し(例えば[email protected]のように),自分のメインのメールアドレスを相手に教えずにやり取りができます。Webサービス・アプリには上のようなアドレスを入力し,相手からのメールは自分がメインで使っている(Appleアカウントに登録している)メールアドレスに自動的に転送されます。不要になったらそのアドレスだけを無効化できるため,スパムメール対策として非常に便利です。
カスタムメールドメイン
「ドメインを別途保有する」と言う条件付きですが,任意のメールアドレスを3つまで登録してメールの送受信を行うことができます。ドメインをCloudflareで購入していればCloudflare Email Routingで受信のみ,あるいはGoogle Workspace等を別途契約することで送受信をすることができますが,iCloud+では2つのサービスに比べて安価な価格・簡単な設定で送受信両方を行うことができます。
iCloud+のメリット・デメリット
支出の最適化や使い勝手の観点から,iCloud+を導入して感じるメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 初期費用の節約: iPhone本体の購入コストを大幅に抑えることができる
- バックアップの安心感: 万が一,iPhoneの紛失や故障があってもデータがクラウドにあるので復旧が容易
- 家族で共有可能: 200GB以上のプランなら,追加料金なしで家族とストレージ容量をシェアできる
- プライバシーの強化: プライベートリレーやメールの非公開など,お値段以上のセキュリティ機能が使える
デメリット
- 毎月の固定費(サブスク)が発生する: 個人的にはサービスに十分見合っている額と考えているが,毎月の支払いが発生する
- 通信環境に依存する: クラウドに最適化された古い写真や動画をフル画質で見返す際,ダウンロードのために通信(Wi-Fiやモバイルデータ)が必要になる
終わりに
iPhoneの本体ストレージを大きくするのは簡単ですが,一度買ってしまうと後から容量を減らして返金してもらうことはできません。
「データはクラウドに逃がし,手元の端末は身軽にしておく」という選択を持つことで,お財布にも優しく,さらに高度なセキュリティの恩恵も受けられます。Apple製品ユーザーの方は,ぜひiCloud+の活用を検討してみてください!
Footnotes
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Apple(日本)(2025). 「iPhone - モデルを比較する - Apple(日本)」 https://www.apple.com/jp/iphone/compare/ (参照:2026年04月18日)(画像はWebサイトのスクリーンショットを繋ぐ形で編集している) ↩
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Apple(日本)(2026). 「iCloud+ - Apple(日本)」 https://www.apple.com/jp/icloud/ (参照:2026年04月18日) ↩
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多少中古販売・下取り額はアップしますが,過去の経験的に購入時の差額がそのまま残るわけではなく,圧縮されてしまいます。 ↩
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Apple Support(2023). 「iCloud プライベートリレーについて - Apple サポート (日本)」 https://support.apple.com/ja-jp/102602 (参照:2026年04月18日) ↩